和尚のひとりごと№1284「第48願 得三法忍願」

和尚のひとりごと№1284「第48願 得三法忍願」

 

第48願 得三法忍願(とくさんぼうにんがん)

設我得佛他方國土諸菩薩衆聞我名字不即得至第一第二第三法忍於諸佛法不能即得不退轉者不取正覺

 

せつがとくぶつたほうこくどしょぼさつしゅうもんがみょうじふそくとくしだいいちだいいちだいにだいさんぼうにんしょぶっぽうふのうそくとくふたいてんしゃふしゅしょうがく

 

たとい我、仏を得んに、他方国土のもろもろの菩薩衆、我が名字 を聞きて、すなわち第一・第二・第三法忍に至ることを得ず、諸仏の法において、すなわち不退転を得ること能わずんば、正覚を取らじ。

 

【言葉の説明】
三法忍   音響忍(仏や菩薩の声によって悟ること)、柔順忍(真理にしたがって逆らわないこと)、無生法忍(真理を悟って心に動揺のないこと)

 

【現代語訳】
私が仏となる以上、他方の国土の菩薩たちが仏としての私の名を聞いたならば、真理に対 する第一・第二・第三の確信に満ちた境地にただちに達することができるようにしよう。 また他方の諸仏の説く真理の教えを体得し、そこから退転することがないようにしよう。それができないようであれば、私は仏となるわけにはいかない。

 

参考文献 
現代語訳浄土三部経 (浄土宗出版)
無量寿経 (阿満利麿 著筑摩書房